FC2ブログ
ちくちく・ことこと ~ちくちく和裁ときもののこと TOP  >  2011年03月

値段のこと

ものの値段って、難しい。

それを痛感したのは、中国西域を旅したとき。

ウイグル人の住む地域の市場で、
地元のおじさんの屋台でおしゃべりしてたときのこと。
役に立たないのに、屋台の内側でお店の人のフリ。

お店の人と値段の話をしていたら、
「ウイグル人価格、中国人価格、
香港人価格、日本人価格・・いろいろあるんだ」
と言われたのです?
「どうしてそんな風に分けるの?」と聞いたら、
「君達は高い航空券を買って、ここまで旅が出来るくらい
お金を持っている。持っている人には高い値段で売るんだ」
だそう。

普段日本で「標準小売価格」で、基本統一された価格で
お買い物をしている私。う~ん・・
このことについては、いつも心に引っかかっていて、
忘れた頃に価格交渉が必要な国に旅して、また引っかかって・・


今思うのは、
「このモノについて、自分はいくらであれば購入するか」
という「意志」がハッキリしてないといけないのかな?
そして、この「意志」を持ってお買い物、というのが
本来の姿なのかな?ということ。
「いくらであるか」の前に、
「本当に自分にとって必要か?」も深く考えないといけないしね。


このことをまた思い出すきっかけになったのは、
着物の値段。
こちらもまた「標準小売価格」が明確には決まっていないものがほとんど。
糸代・染料代・職人さんの技術料・流通費・
職人さんや呉服屋さんの店舗運営費・仕立て代などなど
そしてそれぞれの利益。
↑は、おおざっぱな項目だけど、コレだけ考えても
着物は安いお買い物じゃないことは納得できる。
納得した上で、
暴利を得ようとするところからは当然購入したくない。
安すぎるものは、職人さんが泣いている可能性が高いと聞くので、
ちょっと考えてしまう。
(これが続くと、次世代に技術を伝えることさえ不可能になる)

お洋服は、もっと単純に考えられるのにねー。


最近悲しいのは、「着物を売る」側の人から
「仕入れ価格だから着物を買えるけど、店頭価格じゃ買わないよね」
という発言を何度か聞いてしまったこと。
世間には、「社員価格」というのが存在するのは知っているし、
あって当然だと思うけど・・
こういうことを、場所を選ばず発言しちゃうのはどうかと。
そんなに違うの??って、いろいろ勘ぐってしまうし。



納得できるお買いものを、信頼できる人からしたいものです。


スポンサーサイト
[ 2011/03/11 10:27 ] 日々の話 | TB(0) | CM(0)

レンタル着物

レンタル着物。

私自身は、京都和裁士会の卒業式の時に利用。
深いグリーンに銀通し(ラメ)。柄は白の沙羅の花・・という
色数は少ないけれど派手な訪問着一式を借りました。

和裁士なのになぜレンタル??と思われるでしょう。
和裁士会の卒業式、二十歳過ぎの子たちは、みんな振袖。
そんな中インパクトある訪問着って、
もう一度着るのはためらわれる訪問着・・ということなので。
作るのは辞めてレンタルにしました。
ちなみにコレ。帯は違ったような・・
たぶん、白っぽい帯を立て矢結びにしてもらったと思います。

狙い通り、今でも話題になる着物姿となりました(笑)



話はちょっと変わって。

最近、レンタル着物屋さんで着付のバイトを始めました。
知り合いのお店を手伝ったこともあるのですが、
ちゃんと登録して、は初。
「京都を着物でまちあるき」的な、レンタル着物屋さん。
帯は基本半幅。(オプションで名古屋に変更もOK)
そして基本ポリエステル着物。

これが和装振興に直結するか、というと??ですが、
成人式の振袖や、卒業式の袴姿しかしたことのない人が、
着物に袖を通す機会が増え、
さらに「着物を着るとかわいい・素敵」と感じてくれてるのは
嬉しいこと。

手軽なポリエステル着物から、
いろんな着物に興味をもち、
日本には素晴らしい手仕事があることに、気づいてくれたらうれしいなぁ・・
なんて、思ったりします。


着物への入り口はいろいろ。
もしかしたら、「着物を着るきっかけ」のお手伝いをできているのかな?

[ 2011/03/09 20:31 ] 着物や布の話 ・・着る | TB(0) | CM(0)

着物を着る

これは私の個人的な考え。

「着物(和服)を着る」
「お洋服を着る」
に、ほんとは違いはないはず。

雑誌で見る、シワ一つない和服姿は、
あれは撮影用。
あちこち洗濯ばさみでつまんだり、厚紙を入れたり。
後ろ姿、衿の下なんて、縫ってなかったりするんだから。

だからね、普段は「シワ一つない」方がおかしいの。
サザエさんのお母さん、フネさんが、
一日シワなしで過ごせるとは思えない。


残念ながら、周りに着物を着る人が居ない今、
自然に着方を知るのは難しい。
いまはたっくさん本も出てるし、DVD付きなんてのもある。
さらにyoutubeに載せてくれてる人までいる!
本やネット見るより人に聞くほうがいいわーっていう人は、
誰かにならったらいい。
最近は、いろんな金額で教えてくれる人が居る。

えーっと、
着物はすごくキレイに着なきゃいけないものじゃない。
着物は習いに行かないと着られないものじゃない。
ということデス。


半衿の出方が左右ちょっとちがったり、
おはしょりが曲がってたり、
お太鼓がちょっと首かしげてたり、
そんな「スキ」があるほうが、
人間らしくていいとおもうんだけどなー。
個性ともいうかな?


着物についての、数々のハードルのうちの一つ、
「着る」ことについては、
こんな風に考えています。

こうやってわざわざ書いたりするから、
「特別なモノなの?」ってことにもなるのよね・・
ほんと、そんなことないですからー



まずは寝巻きでもいいんじゃない?
毎日温泉気分♪
寝巻き、船場でたくさん売ってましたよ~




[ 2011/03/02 14:36 ] 着物や布の話 ・・着る | TB(0) | CM(0)
プロフィール

中野彩子

Author:中野彩子

キモノプランナー/和裁士
関東出身。京都在住。

学生時代には洋裁を、その後京都に来てから市内和裁所にて和裁を学ぶ。
お仕立て・和裁教室・商品開発アドバイス・コーディネート・販売・カタログ通販誌監修などなど、着物周りの何でも屋さん。
街に溶け込む自然なきもの姿でありたい、と思う日々。

連絡先:ayakonomi.kyoto☆gmail.com (☆→@)

月別アーカイブ